赤ちゃんの心臓から雑音→穴があく病名は?新生児の心室中隔欠損原因は?
出産を終えた3日後、入院中の病院で突然の呼び出しがありました。
指定の部屋に向かうと、生後三日目となる我が子が既に連れてこられており、ベッドでご機嫌に手足を動かしていました。
少しあやして、指示された通り椅子に着席しました。
普段は見慣れない医者に、周りを囲むように立つ3人の看護師達。
目の前に置かれたティッシュボックスがやけに目に付き、ただ事ではない雰囲気を感じ取りました。
先生は循環器の専門医とのこと。
「子育てについての悩み事相談かな?」などと思い息子を見つめていると、先生が口を開き、
告げられた内容は、赤ちゃんの心臓から雑音が聞こえるとのことでした。
赤ちゃんの心臓から雑音が聞こえた原因は穴によるもの
先生から告げられた内容、それは
お子さんの心臓から雑音が聞こえます。色々と調べた結果、心室中隔欠損症の可能性が高いです。
頭が真っ白になり、それ以降の音や景色が突然遮断されたような感じでした。
理解したいのに頭が働かない。
まるで自分だけ、どこか違う世界に放たれて置いて行かれた感じでした。
ようやく出た言葉が「え・・・」の一言で、他にも言葉を出そうとしようにも涙がポロポロとこぼれるだけでした。
無邪気に何も知らずに手足を動かす我が子が健気で切なくて泣けてきました。
そばに立っていた看護師さんが、目の前のティッシュボックスからティッシュをとり渡してくれました。
・・・(この部屋はこういう時のためにティッシュが用意されているんだな~)・・・
とどこか冷静に眺めている自分もいました。
赤ちゃんの心臓に穴があいている病名とは
病名を「心室中隔欠損症(しんしつちゅうかくけっそんしょう)」と診断されました。
普通なら閉じている心臓の左心室と右心室の壁に穴があいていて、血液が漏れている状態だそうです。
心室中隔欠損症になる確率は、1,000人中3人の割合で発症するそうです。
また、心室中隔欠損症は、先天性心疾患の中では非常に多い病気で、すべての先天性心疾患のうち約60%を占めているそうです。
心室中隔欠損症で生まれた子どもの内、約50%は生後1年以内に自然に閉鎖するそうです。
また今は医療の技術が進歩している為、小さい穴であれば少し切開して手術で治すことができるとも言われました。
生後3日目の当時、息子の成長(体重増加)に問題はなく、呼吸が少し速いとのこと。
大学病院への紹介状を書いてもらい、退院後は小児循環器専門の病院で診てもらう流れとなりました。
新生児の心室中隔欠損の原因について
心室中隔欠損の原因ですが、完全には明らかになっていないそうですが、遺伝の可能性はないと言われており、一定の確率で誰にでも起こる先天性の病気だそうです。
単一臍帯動脈と心奇形
私は妊娠中、単一臍帯動脈の診断を受けました。
(※単一臍帯動脈についてその時の様子はこちらの記事で書いておりますので、よろしければご覧下さい。)
心臓の専門医に診てもらい、特別心配することはないと診断されてからすっかり忘れていたことを思い出しました。
単一臍帯動脈は、心臓に奇形が出やすいと言われており、そのせいでこうなってしまったのだと思いました。
先生に、妊娠中の単一臍帯動脈が心室中隔欠損症の原因かと尋ねたところ、それは関係ないとの答えでした。
どうやたどちらも確率の問題であり、今回はどちらも少ない確率を引き当ててしまったようです。
まとめ
悲しみながらも、この数々の問題を引き当てたことは、私達とこの子の運命なんだと受け止めました。
何が何でもこの子を守りぬくと心に決め、私は母親としての実感が一層強まった気がします。
頼りない私への試練でもあるように感じました。
そして、息子の誕生を喜んでいる主人、私の両親、主人の両親に、この事実を伝えるのが本当に辛かったです。
『何も知らず笑顔でお見舞いに来てくれているところに、悲しい思いをさせて帰らせたくない』
その思いがただただ強かったです。
意を決して、先生からの話があった翌日に、お見舞いに来た主人と私の両親に伝えました。
自分で話しながら泣いてしまい、まだまだダメな母親ですが^^;
私の母は同じように泣きながら聞いていましたが、主人と父は黙って冷静に聞いてくれました。
「皆でこの子の命を守っていこう」と前向きな方向で受け止めてもらえました。
通院後の様子や、新たに分かったことなどこちらの記事に書いておりますので、良かったらそちらもお読みください。
コメントフォーム