帝王切開で生んだ子供は可愛くない?手術の割合と出産可能人数は?
帝王切開で子供を出産した場合、愛情が浅いなどと心無い言葉を耳にしたことはありませんか?
私は帝王切開出産をしましたが、実際にそのような言葉を遠回しに言われたことがあります。
本当にそうなのでしょうか。
そのような心の深い部分をえぐられるような体験をされた方が結構いらっしゃるようなので、帝王切開出産について私の考えを述べたいと思います。
帝王切開で生んだ子供は可愛くない?
初めて聞いた時、不快に感じたのは事実ですが、「そういう考え方をする人がいるのか~」と思いました。
結論から言います。
私は帝王切開で出産しましたが、子どもはめちゃめちゃ可愛いです。
どれくらい可愛いか。
そうですね。
我が子が幸せに満ちた順風満帆な人生を長く歩めることが約束されているならば、私の残りの人生に不幸がたくさん訪れることを引き換えたとしても喜んで受け入れる!
この覚悟ができるくらい、愛おしく大切な存在です。
そもそも可愛さの感じ方は人それぞれで、人と比べようが無い物。
それに帝王切開というのは出産方法の一つであって、子どもへの愛情に直結するものではありません。
そしてそういう発言をされる方は帝王切開は楽だと思われているのでしょうが、術後はかなり痛いです。
お腹を切るので当たり前ですよね。
まさに切腹です。
産みの苦しみは味わわないかもしれませんが、産後の地獄の痛みは味わえます。
出産直後は予想を超える痛みに、もう二度と耐えられないから出産できないと思っていたほど。
それくらい痛いです。
また帝王切開と自然分娩の両方を経験したことがある人が何人いるのでしょうか。
一人目を帝王切開で出産した場合、殆どの病院では次の出産も帝王切開を勧めます。
一度子宮にメスを入れているため、二度目で自然分娩を行うにはリスクが高まるからです。
殆どの方が、「自然分娩のみ」もしくは「帝王切開のみ」を体験しているはずなのに、どうして自分と他人を比べられるのでしょうか。
また同一人物による愛情の感じ方にしても、その時の状況や環境によって様々ですし、可愛さの基準は出産方法だけで決まるわけはありません。
そもそも母性は産後のホルモン分泌によるところが大きいので、出産方法によって左右されるとは到底思えません。
自然分娩で出産しても、自分の子どもに手を掛けてしまう親がいることも悲しいことに事実です。
心無い言葉をかけられても気にせずに、「そんなとんちんかんなことを言う人がいるもんだな~」くらいに聞き流しましょう!
帝王切開は何人に1人が行っている手術?
帝王切開は今や、約5人に1人が出産している手術方式です。
2014年の統計では、総出生数およそ100万人のうち19.7%にあたる約20万人が帝王切開で生まれています。
つまり妊婦の約5人に1人が帝王切開により出産していることになります。
また、少子化に伴い出生数自体は年々減少しているにもかかわらず、帝王切開による出産は過去20年間と比較すると約2倍に増加しています。
医療技術の進歩により、より安全な帝王切開出産が可能となってきたこと、母体や赤ちゃんの安全を重視する姿勢が増えたことが挙げられます。
帝王切開では何人まで出産可能?
よく耳にするのは「帝王切開は3回まで」という言葉です。
子宮はとてもよく伸び縮みする器官です。
妊娠すると子宮筋層をつくる細胞はとてもたくさん細胞分裂して、各細胞が最大0.5㎜にまで大きくなるといいます。
ですが、何度も伸縮を繰り返すと子宮に負担はかかります。最初の妊娠と何度目かの妊娠では子宮の疲労から、収縮力が弱まりやすいともいいます。
そして帝王切開はお腹の皮膚だけでなく、子宮自体にもメスを入れるため、大きな負担がかかります。
また年子の出産など、前回の出産から期間が空いていないなど、状況次第では負担の大きさも変わってきます。
何回帝王切開で出産できるかというのは、個人の状況、年齢などにより異なるため、一概には言えないと思いますが、だいたい平均で3回程度となっているため、帝王切開は3回までと言われているようです。
3回以上だと子宮破裂などのリスクがぐんと高くなってしまうため、子宮の厚みが充分にあるという方でない限り、帝王切開はできないということになります。
帝王切開で複数回の出産を希望している場合には、産婦人科の先生に相談することが1番だと思いますよ。
帝王切開出産による子供への愛情感じ方まとめ
自然分娩・無痛分娩・和痛分娩・帝王切開、どれを選択しても立派な出産であることには間違いありません。
どの出産方法でも愛情に偏りはないと私は思います。
愛情は子育てをしていく中で培っていくものなので、出産方法云々ではなく、子ども個人へ感じる愛情そのものです。
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